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私の留学レポート:リトアニア ヴィタウタス?マグナス大学 ?圡方 眞佑子さん(2)~

国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。この「私の留学レポート」は、今まさに留学中の学生に、現地の様子や留学中の挑戦を、自分の言葉でレポートしてもらう企画です。

今回は、リトアニアに留学中の圡方 眞佑子(ひじかた まゆこ)さんのレポート第2弾をご紹介します。

  • 前回の圡方さんのレポート一覧はこちら
  • これまでの「私の留学レポート」シリーズはこちらからご覧ください。
サマースクールでの圡方さんと友人の写真
夏休みに1カ月参加したサマースクールの授業中の一幕

地球の裏側は、視点の裏側

留学してよかったと思えることはなによりも、いろいろな人と出会えることです。私は昔から複数言語を話せる人に憧れがあり、カザフスタンの方やアゼルバイジャンの方が母国語、英語、ロシア語を流暢に話す姿を見て素敵だと感じていました。しかし、カザフスタンの方とお互いの国について話したとき、「日本は人口のほとんどが日本人で、同じ言語で話すことができるのはとてもいいことだね」と言われ、新鮮でした。今まで会ったことのない国の方々と話すことで、様々なことに対して新たな視点を持つことができます。人と話している時に一番留学に来てよかったなと感じます。

一方で、友だちを作るのは苦労しました。初めの1カ月はオンライン授業だったうえに、知り合いのいない場所では自分から話しかけたり、大学主催のイベントに自ら参加したりする積極性が必要でした。しかし、こういった環境に身を置くことで受け身な自分を少し変えられたのではないかと考えています。

屋外テントの下に設置した机に、所狭しと料理が並び、参加者が集まっているピクニックの写真
自国の料理やお菓子を持ち寄り、大学のボタニカルガーデンでピクニックをしました。

課外活動にも積極的に参加!

私が留学している大学には「Hashi Club」という日本の文化を学ぶクラブがあり、週に1回活動しています。日本の文化に興味のあるリトアニアの大学生や高校生が文化に関するプレゼンをしたり、アクティビティを考えたりしてくれます。また、週に2、3回バレーボールの練習に参加しています。「Akademija」という学生寮は、多くの大学施設からバスで20分ほどかかりますが、歩いて5分から10分ほどのところにジムや体育館、グラウンドがあります。登録をすれば誰でもジムを利用でき、バレーボール、バスケットボール、ヨガ、バドミントン、ズンバなどの活動に参加できます。

バレーボールの試合後に、メダルを首にかけ仲間と撮った記念写真
スポーツウィークのバレーボールの試合で3位になりました。

リトアニアをもっと知るきっかけになった1カ月のサマースクール

夏休みの間に1カ月間、留学先であるヴィタウタス?マグナス大学が主催する「Baltic Summer University」というサマースクールに通いました。リトアニア語やリトアニアの文化に関する講義を受けられるだけでなく、エクスカーション(※1)でリトアニアの様々な地域の自然、文化、アートに触れる機会がありました。

※1:訪れた場所で、現地案内人の解説に耳を傾けながら参加者同士でも意見を交わし、地域の自然や歴史、文化など、様々な学術的内容について参加者も現地での体験や議論を通じて理解を深めていく「体験型の見学会」

受講者がコの字型に机を並べた、サマースクールの授業の写真
サマースクールでの授業の様子です。
4階建ての建物全体に描かれたストリートアートの写真
大学があるKaunas(カウナス)市のストリートアートも学びました。

Anyk??iai(アニクシュチャイ)という町には裸足でいろいろな地形やテクスチャを楽しむという場所があります。裸足で歩いてみると痛みに思わず叫んでしまう場面が多々ありましたが、友人たちはすいすいと進んでいてとても衝撃的でした。

裸足で歩く、森の中の遊歩道の写真
裸足でいろいろな地形やテクスチャを楽しみました。

まだまだリトアニアに知らない場所がたくさんあることがわかり、もっとリトアニアを知りたいと感じました。また、サマースクールには他大学の参加者も多く、普段大学にいる学生とは違う国出身の方との出会いに恵まれた、かけがえのない1カ月となりました。

クライペダの海の写真
サマースクールでKlaipeda(クライペダ)という港町に行きました。海水の温度は冷たいことが多いそうですが、とても暑い日だったので運良く海に入って泳ぐことができました。
ツェペリナイの写真
リトアニアの伝統的な料理「Cepelinai(ツェペリナイ)」

日本人とカザフスタン人は似ている!?

私の大学に留学している学生で多いのは、トルコ、カザフスタン、ベラルーシ、インド、ナイジェリア、ウクライナからの学生です。その他にもエラスムス(ヨーロッパ域内とパートナーである国の留学やインターンシップ制度)で1学期だけ留学に来る学生も多いので、ドイツ、イタリア、チェコ、フランスなどヨーロッパ各国からの留学生もいます。カザフスタンの方々は驚くほど日本人に似ていて思わず日本語で話しかけたくなるほどです。実際、私もリトアニアに到着し、空港で出会ったカザフスタンの方に「カザフスタン人に見える」と言われ、とてもびっくりしました。話しかけられた時は知らない言語だったのでリトアニア語かと思っていましたが、今考えればロシア語かカザフスタン語だったのではないかと思います。

リトアニア語は正直まだまだで、軽い自己紹介、ある場所への行き方、値段を尋ねる、くらいが精一杯なのですが、来学期も引き続き履修し、もう少し頑張りたいと思っています。

虹がかかった空の写真
リトアニアはとても雨が多い国で雨が上がるとよく虹が見えます。リトアニア語で雨は「Lietus(リエトゥス) 」といい、リトアニア語での国名の表記「Lietuva(リエトゥバ)」の由来となったという説もあるほどです。
国際センターから一言

実りある留学にするためには、学生の皆さんが出会いや学びの機会を自ら開拓していき、そこに飛び込んでいく行動力が求められます。圡方さんの視野の広さや行動力によって出会ったご友人や学んだことは、これからの人生の貴重な財産となると思います。残りの留学生活もどのような素敵な出会いや経験が待っているか楽しみですね。

国際教養大学ではコロナ禍で2年間、対面での交換留学が実施できませんでしたが、日本の入国制限緩和に合わせて今年5月以降、留学生の受け入れを再開しています。

英語版ウェブサイトでは、そんな留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。オンライン留学の期間も含めて、定期的に更新していますので、ぜひこちらもご覧ください。

Student Voice