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私の留学レポート:ポルトガル?ISCTEリスボン大学~加持 悠良さん(2)~
国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生とともに履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのがAIUの「本気」の留学です。ここでは、そんな学生一人ひとりのストーリーを自身の言葉でレポートしてもらいます。
今回は、ポルトガルに留学中の加持 悠良さんのレポート第2弾をご紹介します。
こんにちは。グローバル?ビジネス領域の加持 悠良です。2024年2月からポルトガルのISCTEリスボン大学に留学中です。
今回のレポートでは、6月から12月にかけて私が体験したことについて深掘りしていこうと思います。最後までお読みいただけますと嬉しいです。
理論から応用へつながる授業
私がISCTEリスボン大学で受けた授業で特に興味深かったのは、「Integrated Operations Management(統合オペレーション管理論)」です。
この授業では、計画から実施、評価と改善まで、ビジネスの一連のプロセスにおいて費用対効果などを効率的に高めるための手法を学びます。与えられた需要に対して、定められたキャパシティの範囲内で、費用を抑えつつどのように対応していくか、多くの要素を同時に考えなければいけない点が難しくもあり、興味深くもありました。この授業は、理論とケーススタディの二部構成になっています。ケーススタディでは、需要、キャパシティ、コスト、時間、人材、業務プロセス、レイアウトなど、ビジネス現場でのさまざまなシチュエーションを想定し、学んだ理論を用いて最適解を探していきます。理論の実用性を、ケーススタディによって実感できることが、この授業の魅力的な部分でした。
留学ならではの苦労話
皆さんは「留学中の苦労」と聞くと、どんなことを思い浮かべるでしょうか。英語によるコミュニケーション、文化や価値観の違い、食事の嗜好、物価が高い、などをパッと思い浮かべるかと思います。もちろん、これらの中で実際に苦労したこともありますが、私が一番苦労したのは「時差」です。
日本とポルトガルの時差は9時間(4月から10月の間は、サマータイムの適用により時差が8時間になります)で、ほぼ昼夜逆転の生活になります。日本に住む人と連絡を取ろうとすると、必然的に午前中あるいは真夜中になります。家族や友人への連絡には、時差は特に障害とはなりませんが、大学や企業など、受付時間が限られている相手とタイムリーに連絡を取りたい場合は、無理して起きているか、早起きをするかを強いられます。
時差が特にネックになったのは、オンラインでインターンシップに参加するときです。AIU生の中には、留学中に就職活動を始める人も多くいると思います。留学中の学生が就職活動をする場合、海外のキャリアフォーラムに参加するという方法もありますが、基本的にインターネットを介した就職活動がメインになります。時差が大きくない国に留学している人は、現地時間に合わせてインターンシップに参加することができるかもしれません。しかし、私のように時差が9時間ある国に滞在していると、生活リズムを犠牲にしてインターンシップに参加しなければなりません。実際、私は睡眠時間を削ってインターンシップに参加した結果、二度ほど体調を崩してしまいました。留学中でも精力的に日本での就職活動をしたいと考えている人は、時差も留学先を選ぶ要素として考えてみるのもよいかもしれません。
憧れのヨーロッパの風景を目に焼きつけた夏休み
ISCTEリスボン大学は、6月のテスト期間が終わってから9月初旬まで夏休みでした。この長い夏休みを利用して、私はヨーロッパの著名な観光地をいくつか周ることができました。その土地特有の文化や歴史を感じさせる建物や景色を味わいながら、世界の歴史を改めて学び直したいと思うようになりました。観光地で特に印象に残っているのは、イタリアのヴェネツィアです。「水の都」という呼び名だけでとてもテンションが上がっていたのですが、実際に水辺に浮かぶ街が織りなす景色は、まるで映画の中に入っているかのような、幻想的なものでした。青空のした、水辺に映るヴェネツィアの街はとても美しいので、暑さを我慢してでも晴れた夏の日に訪れることをおすすめします。
また、旅行といえば「食」も欠かせません。観光地の記憶よりも美味しかった料理の記憶の方が鮮明だったりすることが多い私は、現地料理の美味しさについ散財してしまい、帰ってから節約生活を余儀なくされました。特に美味しかったのは、ドイツのローストポークです。ビールとの相性も抜群で、日本を愛している私でさえ、ここで第二の人生を送るのも良いかもしれないと思ってしまうほどの美味しさでした。
旅行から得た学びとしては、「新たな体験にこそ楽しさあり」です。至極当たり前のことを言っているようですが、私の中では大きな変化をもたらした大切な学びです。私はかなりの保守派で、一度自分が信用した、あるいは満足したものにずっと固執し続けるタイプです。新しいものに目を向けても、トライする前にあらゆるリスクを考えて一歩手前で足が止まってしまうことが多いです。しかし、夏休みの旅行を通して、私は新しいことに挑戦する楽しさを強く感じることができました。食べたこともない料理を食べてみたり、全く知らない文化に触れてみたり、数多くの新しい体験を積み重ねることで、自分が着実に成長できていると実感できることがとても楽しいです。自分にとって大きな学びが得られた、充実した夏休みとなりました。
AIUを目指す皆さんへ
皆さんは、AIUと聞いて「英語による授業」「少人数クラス」「1年間の留学義務」「寮生活」などを思い浮かべるでしょうか。おそらくこれらを理由に、AIUへの入学を検討している方もいるかと思います。これらはもちろんAIUの特長ですが、私は「自由度の高さ」をAIUの魅力として皆さんにお伝えします。AIUは、EAP(英語集中プログラム)などの必修科目や領域ごとに必要取得単位数の指定はありますが、それ以外の履修科目は自分で選択することができます。また、学生活動においても既存の枠組みにとらわれることなく、自由な発想やアイディアを認め合う風土がAIUにはあるため、主体性をもって意思決定をする場面が多くあると感じます。あらゆる点で自由な面が目立ちますが、逆に言えば、主体性を持って活動しない限り、AIUで得られる経験値は限られてしまうということでもあります。自分で考え、自分で動き出すことができる人にこそ、AIUは最高の学びの場になると私は考えています。AIUの「本気」の留学も同じで、やはり自分で考え行動し、経験の幅を広げてこそ、意味のある留学になると私は思っています。
国際センターから一言
留学先での授業からは、実践的かつ具体的な様子が伺え、ビジネスの面白さも伝わってきます。とても楽しく受講できたのではないでしょうか。一方で、キャンパスを離れると、留学と同時並行で取り組んだ就活や、気分転換のヨーロッパ旅行など 、そこで得たさまざまな経験が、今の加持さんの一部になっているのかと思うと感無量です。これからも挑戦を続け、多くを経験し、更に成長した加持さんに再会することを楽しみにしております。
英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください