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活動報告「秋田県ゆかりの議員と語るラウンドテーブル-政治分野での男女共同参画について考える-」
男女共同参画社会の実現は、今日の社会が抱える最重要課題のひとつです。なかでも女性進出の遅れが著しい政治分野において、女性の政治参加は多様な声を反映するためにますます重要となっています。
学生が政治を身近に感じ、政治分野における男女共同参画の重要性を主体的に捉えてもらうことを目的として、秋田県にゆかりのある議員をお招きし、学生と議員が意見交換する「秋田県ゆかりの議員と語るラウンドテーブル-政治分野での男女共同参画について考える-」を実施しました。
秋田県選出の参議院議員 寺田 静さん、湯沢市議会議員 佐藤 愛子さん、由利本荘市議会議員 小川 幾代さんをお招きし、立候補のきっかけや選挙の現実、議員になった後に「女性である」ということで経験したこと、政治分野での男女平等のために必要なことについて、学生の質問を交えながら意見交換が行われました。
選挙の現実
議員になったきっかけというのは三者三様でしたが、何かを変えたいという強い思いがあって議員に立候補されたことが伝わってきます。
普段聞くことのできない、選挙にかかる費用など現実的な話について説明していただきました。参議院議員となると全県が選挙区となり、金額を聞いた学生からは、驚きの声が聞かれました。
また、選挙活動中は、応援してくださる地域の方と触れ合うことができるため、精神的な疲れを感じることはそれほどないが、選挙活動が終わったあとに緊張の糸が切れ、どっと疲れを感じるというのが、3名とも共通しているご感想でした。
議員としてどのような活動をしているか?女性議員でよかったことは?
3名の議員の方々からは「地域の方の声をよく聞くようにしている」「困っている方の声を聞き、国政、市政に民意を反映させていくことが仕事である」「女性だから話しやすいということを言われることがよくある」「これまで表に出ていなかった意見を吸い上げ、それがきっかけでよりよい制度を作ることにつながった時はやりがいを感じる」といったお話を聞くことができました。
政治分野での男女平等のために何が重要か?
「政治分野での男女平等(女性議員を増やすことや、女性が政治に関心をもつ)のために何が重要だと考えるか?」という問いに対し、3名の議員の方々からは以下のようなアイデアが聞かれました。
- ?クオータ制の導入
- ?早期(義務教育期間)に議会見学の機会を作る
- ?18歳から立候補できる制度にする
普段議員の方とお話できる機会はあまりないので、今回の意見交換会は学生たちにとって大変貴重な経験となりました。
参加した学生からは、「女性が活躍するだけでなく、女性閣僚などと言われなくなった時が本当に男女共同参画が達成できたときだというふうに思った。」「男性政治家は女性の政界進出についてどう考えているのか気になった」「日本の停滞を救うのは女性だという言葉が印象的だった」「選挙や日常のリアルな話が印象的だった」「進路について考えていたので、自分が解決したい問題に対してどのアプローチが良いのか(どの職業がいいのか)を考える上で参考になった」といった声が聞かれました。
また、担当教員の堀井 里子准教授からは、「現職の議員である寺田 静さん、佐藤 愛子さん、小川 幾代さんをお招きし、『政治家のリアル』を伺いました。3名とも、社会を変えたいという信念とそれを行動に移すバイタリティを持っており、参加した学生や私を含む教職員にとって大きな刺激になりました。こうした機会を通して、学生が政治分野における男女共同参画のみならず、政治そのものに関心を持ってくれれば嬉しく思います。」といったコメントがありました。
【お問い合わせ】
国際教養大学 応用国際教養教育教育推進課
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TEL 018-886-5835
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