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私の留学レポート:台湾?天主教輔仁大学~林 真白さん(2)~
国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのがAIUの「本気」の留学です。ここでは、そんな学生たちのストーリーを自身の言葉でレポートしてもらいます。
今回は、台湾に留学中の林 真白(はやし ましろ)さんのレポート第2弾をご紹介します。
お気に入り授業の紹介
今回のレポートでは、輔仁大学での学びに関してもご紹介していきたいと思います。一学期目に受けた6つの講義のうち、特に面白いと感じた「Popular Culture Stars and Celebrity」という授業と「Interactive Technology for New Media Application」という授業をご紹介します。
Popular Culture Stars and Celebrity
「Popular Culture Stars and Celebrity」の授業の主な内容は、ハリウッドスターを例に、芸能人が私たちの思考形成にどう関わっているか、逆に私たちの無意識の期待がどう芸能人のキャラクター形成に影響を与えているかという、スター研究セオリーを学ぶことでした。普段何気なく見ている広告、テレビドラマ、映画などが無意識のうちに自分自身の理想とする姿に影響を与えている、という考え方を改めて実感して「メディアの力はやはり偉大だな」と興味深く授業を受けていました。また、私たちが無意識に「この俳優?女優さんはこういう人だよね」と期待していることが実際にその人のキャラクター形成に影響している、という考え方が私にとっては新しくもあり、言われてみれは納得できる理論でもあり、総じて新たな気づきを沢山得られた授業でした。
Interactive Technology for New Media Application
「Interactive Technology for New Media Application」は私の所属するCommunication Arts学部の授業ではなく、Management学部の授業です。台湾の大学ということもあり、英語での授業はやはり少なく、英語で行われる授業の中で自分の専攻領域に近いこの授業を履修することにしました。
授業用にSNSアカウントを立ち上げて、実店舗やリアルに行われるイベントの広報活動をし、実際の活動を通してSNSマーケティングの効果的?効率的な方法を学ぶという授業でしたが、教室を飛び出して活動することに最初は戸惑うこともありました。しかし、Management学部の学生が専門的な知識を持っていることもあり、活動を進めていくとその分野の面白さにどんどんのめり込んでいきました。
私のグループは、私の父が実際に経営する日本の飲食店のSNS運営をプロジェクトとし、PR動画を作ったり、新たにウェブサイトを立ち上げたりしました。私が窓口となって父と連絡をとり、グループで話し合われた内容や依頼?相談事項を翻訳して父に伝えたり、動画や写真などの素材を父からもらったりして、実際のフォロワー数やウェブサイトの閲覧数の伸びを把握し、効果を実感しながら、プロジェクトを進めました。最後にプレゼンテーションをした際には、担当教授から高評価をいただき、専攻領域外の授業にチャレンジすることの意義を感じることができました。
台湾を制覇!夏休みに一周旅
夏休み期間の6/27から7/1に4泊5日で台南、高雄、台東、宜蘭を巡る台湾一周旅に行ってきました!以前のレポートでは一人旅と予告しましたが、日本人ルームメイトとともに行くことになりました。
台南は、「台南に来なければ台湾に来たとは言えない」と言われるほど、歴史あふれる街でした。ある店先で「この前、日本の大阪に行ったよ!」と店員さんが声をかけてくれたことで話が盛り上がり、可愛い帽子を買わされてしまったことも今となってはいい思い出です!笑 その後向かった高雄と台東では駅を間違えたり、電車に遅れそうになったり、乗り過ごすなどハプニングが連続したのですが、いずれも地元のタクシー運転手さんに助けられ、それと同時に中国語での会話にも花が咲きました。他の場所でも、駅で出会った人とLINEを交換したり、カフェで飲み物を注文した時に店員さんに「中国語上手だね!」と褒められたりと、今回の旅は、一期一会を楽しむ旅となりました。
また中国語の上達も実感し、様々な場所を見て回り、台湾がさらに好きになりました。一人では行くのを躊躇するような場所も多かったのですが、ルームメイトが一緒だったことで足をのばすことができ、台湾一周旅をともにしてくれたルームメイトに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
~1日目?台南の写真~
~2日目?高雄の写真~
~3日目?台東の写真~
~4日目?宜蘭の写真~
大収穫のボランティア活動
7/5~7/7、7/12~14の2回の日程で台湾の小学生向けに英語で様々なアクティビティを行うボランティアに参加してきました!開催元は、「AIESEC」という世界的に展開する学生の非政府?非営利組織です。私は、構成員としてではなく外国人ボランティアという立場で、主に子どもたちと英語で会話することに注力しました。ただ、やはり中国語を聞く、話す機会も多く、また今まで大勢の子どもたちと関わる機会があまり無かったので最初はすごく戸惑いました。しかし幸運なことに、同じ班を受け持ってくれた同じ輔仁大学の台湾人学生が子どもたちと話すことにとても慣れていて、彼女に沢山助けてもらいながら活動期間の6日間を乗り切ることができました。日程最終日のお別れ会で、子どもたちに沢山サインをねだられた時はこの活動に参加できてよかったと報われた気持ちになりました。台湾の小学生と沢山関われたこと、ボランティアメンバーとも交流を深められたことが大きな収穫となりました。
佳境を迎える留学生活、まだやりたいことが溢れている
留学最終学期となる今学期は「Feminism and Films」という中国語で行われる授業にも挑戦しようと思っています。また台湾人の友だちと中国語の練習を重ねつつ、行ったことのない場所にも足を運びたいです。あと4カ月の留学期間、授業を真面目に受けることはもちろんですが、目いっぱい友だちと交流し、色々な場所を訪れて、思い残すことが無いように過ごしたいと思います。
国際センターから一言
国際教養大学の学生はまず専門課程や留学中の授業についていくための英語をしっかり身につけることを求められます。そんな中で、大学生になって始めた第二外国語力も伸ばし、留学先で現地の言語で授業を履修できるようになるには、念密な履修計画と努力も必要になります。レポートからは旅先で現地の人たちと楽しくコミュニケーションを取る林さんの姿が伝わって来ますが、そこに至るまでの努力があったことは想像に難くありません。残り4カ月もこの調子で頑張ってきてください。
英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。